私たちにとって、磁器は単なる素材ではなく、ブランドの姿勢です。そしてさらには、新しい美の機会を提供することによって、ジノリ1735を人びとの日常生活と切り離せないものにする、という願いと喜びの源泉なのです。今回私たちは、クリエイティブで革新的な方法で、新しいストーリーを皆様にお届けしたいと考えました。この磁器の真実を受け入れた人々の感情、心、そして手によって、ジノリドムスコレクションが生まれたのです。

ジノリ1735とルベッリは、ドムスコレクションのために4つのオリジナルファブリックを作り上げました：Sagitta（サジッタ）、Ondori（オンドリ）、Saia（サイア）、そしてOriente Italiano（オリエンテイタリアーノ）です。この2つのブランドの長く尊い歴史が、ジノリ1735ならではの装飾とルベッリが愛する糸の出会いへとつながりました。このコラボレーションにより、魅力的でダイナミックなパターンを持ち、イタリアのスタイルと品質を忠実に表現した4つの高級ジャカード生地が誕生しました。

ジノリ1735は、Barovier & Toso（バロヴィエール＆トーゾ）の歴史と高い品質を選び、ドムスコレクションのランプを制作しました。技術的に複雑で難しいとされる、磁器とムラノガラスの組み合わせにより、ユニークで洗練されたデザインのランプに仕立て上げました。イタリアのクラフトマンシップの粋を集めたConterie（コンテリエ）、Sideris（シデリス）、Trinitas（トリニタス）の3つのタイプのランプは、本質的で象徴的、かつ印象的な現代的フォルムを生み出しています。

1976 年、ヴェネツィアで生まれたルカ・ニケットは、その芸術的才能をこの地の名高いムラーノガラス産業に触発されています。学生時代、休日になると地元の工場に自分のデザインを売り込みに行くなど、そのキャリアは実質的にスタートしていました。2006 年に、ヴェネツィアで自身の名を冠したスタジオを設立。2011年には、スウェーデンのストックホルムに拠点を移し、第２のスタジオを開設し、独自のイタリアンデザインと、スウェーデンの現代性とサステナビリティ精神を融合させた作品づくりを開始しました。ミラノデザインウィーク2023では、ルカ・ニケットとのコラボレーションによる初のホームコレクション「Ginori Domus（ジノリドムス）」がジノリ1735より発表となります。

クリエーションにおける活動、研究に対する執念、そして芸術的な感性は、イタリアの職人文化とジノリの核心にあるものです。私たちにとって、それぞれの作品の真髄は、熟練の技、経験、そしてひとつひとつの手の動作に対する気配りにあり、技術と美しさは、ユニークなオブジェの創造に命を吹き込む力となっています。